播種性肉芽腫性髄膜脳炎(GME)

まさかうちの犬がGME(脳炎)に? 脳炎発症時の様子(1)。

犬の脳炎

ペットと暮らすと楽しいことがたくさんある反面、心配なことも増えます。その一つがペットの病気。

実家で暮らす愛犬もパピーの頃から保険に加入していました。でも心のどこかで「うちの愛犬にかぎって病気になることなんて(ない)」と思っていたし、保険料が高かったこともあり保険の解約も視野にいれていました。

そんなある日、愛犬に異変が。いつもと違う様子に一緒に暮らしていた母が驚きすぐに動物病院へ。いろいろ検査をし、最終的についた病名は脳炎でした。

犬の脳炎、ピンときますか?

原因はわかりますか?

そもそも脳炎ってなに?

人間だけじゃなく犬もかかるの?

うちのワンコに限ってまさか・・・

当時、私はそんな心境でした。治るのか治らないのかネットでどれほど調べても出てくる答えは「予後が悪い」という説明ばかり。

あきらめたくない、脳炎なんかに負けてたまるか!私たちと愛犬の長い戦いが始まりました。

脳炎の前兆

脳炎発症数日前のミニチュアダックスフンド
(脳炎発症前の愛犬)

愛犬の様子をさかのぼって考えていると「ひょっとしたらあれは脳炎の前兆だったのかもしれない」と思った出来事がありました。

数年前。冬でもないのに愛犬が震えているのを何度か目にすることがありました。その様子が気になった私はすぐに動物病院へ。

当時の診断は「心因性のもの」というよくわからない内容でした。たとえば、犬がひどく驚くようなことがなかったか、など質問されましたが思い当たることはありません。

大きな音を立てるような出来事もなく、カミナリが鳴ることもなかったので私はその診断が腑に落ちませんでした。

でも震え以外の症状は何もなかったので、その日は診察のみで帰宅。そのうち震えもなくなり通常の生活にもどりました。

からだの震え


(脳炎発症時の愛犬の様子。思うように立てません。)

2016年7月下旬、愛犬のからだに突然異常が出はじめました。

仕事の都合で実家を離れていた私の手元には当時の記録がないため、母のメモを頼りにワンコの症状を時系列でまとめます。

なぎママ
なぎママ
動物病院の先生から家での様子を見たいと言われて撮ったのがさきほどの動画です。自力で起き上がれてもからだの揺れが強く思うように歩けません。

発症時の症状

脳炎発症のワンコ
(カニヘンサイズほどの小さな体なのに・・・ツライよね・・・)

当時の様子を思い出すとまだツライですが、同じように脳炎を発症した愛犬を支える飼い主さんにとって前向きになれるような記録だと信じています。

7月29日 夜

愛犬がトイレへ行く際に足がもつれたように歩き出した。ワンコの尋常でない様子に大きな不安を抱える。

7月30日

朝いちばんに動物病院へ。病院で後ろ足のふらつきと視力低下がみられた。うんちは少しだけしたが尿が出ない。

7月31日

昨日と同じく、うんちはした(少量)が尿が出ない。

8月1日

今日もうんちはした(少量)が、尿が出ない。

8月2日

後ろ足だけでなく前足にも異常がみられた。動物病院へ連れて行き、ついでに尿も出してもらう。

今朝はうんちも出ず。嘔吐もあり。あらゆる検査を試みたが異常が見つからない。採血、レントゲン、エコーなどあらゆる検査をしたのに結果はすべて異常なし。

脳に何かしらの炎症を抱えている可能性があるということで、2日後にMRI検査をすることとなった。

それまでは投薬治療で様子をみる。

8月3日~8月4日

脳圧を下げる薬を飲ませたが嘔吐。愛犬がぐったりするほど症状が酷くなり、再び動物病院へ。

「MRIを予約していたが、それまで体がもたないかもしれない。」。医師の判断で急遽ステロイド注射を打つ

8月5日

MRI検査に同行するつもりで、一日早く実家へ帰省した私。

愛犬の症状を逐一聞いてある程度覚悟はしていたが、前日まで動けなかった愛犬が歩いて私の元まできたことに驚いた。

理由をきくと前日のステロイド注射が功をなしたのではないかとのこと。

8月6日 MRI検査

MRIで脳の検査をした結果、播種性肉芽腫性髄膜脳炎(GME)と診断がくだる。

なぎママ
なぎママ
 検査の異常がないからといって油断できません。それがこの病気の怖いところです。

播種性肉芽腫性髄膜脳炎(はしゅせいにくがしゅせいずいまくのうえん)(GME)とは?

犬と脳炎

免疫学的な異常による中枢神経系の炎症疾患。

脳炎には「細菌性」のものと「特発性」のものがあります。うちのワンコは特発性のもので、脳幹に炎症がみられました。

通常、外部から入ってきた菌を自身の免疫機能が攻撃し体を守りますが、この病は自分の免疫機能が自分自身を攻撃します。

細菌性は抗菌剤などの治療を受けると完治の可能性は高いといわれていますが、特発性の脳炎は原因不明のため予後も悪く、完治のしない病気といわれています。

脳炎の治療

・免疫抑制剤(シクロスポリン)

・ステロイド(プレドニゾロン)

・胃薬(ストマルコン)

播種性肉芽腫性髄膜脳炎と診断されてから現在まで、薬で症状をコントロールしています。

うちの場合、奇跡的にステロイド剤が体に合ったようで病気を患う前の状態まで落ちつきました。

ステロイド剤が効き始める前に病に負けたり、犬と薬の相性が悪いケースもあるそうです。脳炎を発症してからは本当に時間の勝負。1日、1時間、1分、1秒が愛犬の命を左右します。

まとめ

簡単にまとめましたが、これが脳炎発症前後の記録です。

病気が特定されるまでの間、私たち人間とっても苦しみの時間でしかありませんでした。MRI検査の結果、病名がわかり免疫抑制剤を投与、薬の効果が現れ始めたときの安堵感は今でも忘れることができません。

「播種性肉芽腫性髄膜脳炎は、1年に1匹いるかいないか」と言われるくらい珍しく、そして予後の難しい病気です。

原因不明の病だけにネットでも情報は少ないですし、あったとしても希望のもてる内容はほぼありません。

そんな中、私が支えられたのは同じ病気で闘っているワンちゃんの飼い主さんたちによるブログでした。

私もそんなブログを書きたい、同じ病気でたたかっているワンちゃんと飼い主さんにエールを送りたい。そんな気持ちから生まれた今回の記事。

治らない

予後が悪い

がなんぼのもんじゃー!頑張るぞー!

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