過去に一度保護犬のトライアルを試したことがあります。保護犬はマルチーズでした。とても人懐っこくて人間大好き!なワンちゃんでしたが、先住犬なぎの様子に異変がありトライアルは失敗に終わりました。
失敗の理由は後ほど述べますが、前回から1年半が経ち再度犬の里親になろうと決めました。
Contents
トイプードルを新たな家族に

「里親になろう!」と決めるまで相当悩みました。悩んだ理由は前回トライアルに失敗し、保護団体にワンちゃんを返すことの苦しみを二度と味わいたくなかったからです。
それなのになぜ再度チャレンジしたのか。それは先住犬なぎの行動でした。他のワンちゃんが苦手なのだと思っていた私たち。でも動物病院では他のワンちゃんを見て「クーン」と鳴きます。
なぎが犬嫌いだと決めつけていたのは私たちかも、と感じました。そしてもう一度保護犬の里親になろう、今度こそ家族として迎える決心がつきました。
同犬種、同年齢のトイプードル

コロナ禍の影響があり家族探しは主にインターネットです。いろんな保護団体やジモティーを毎日チェック。
そこで出会ったのが1匹のトイプードルでした。保護団体に連絡すると「先住犬と外で一度お見合いをさせたい。」とのことだったので約束の場所でお見合い。
2匹は互いに知らんぷり状態でした(笑)。保護団体の方が「今日の夜の先住犬の様子を見てください。ご飯が食べられない、便がゆるくなった、などの症状が出たらトライアルは止めたほうがいい」と言われました。
そんな我々の心配をよそに、家に帰るとなぎはいつものなぎでした。ご飯もりもり食べて爆睡。これなら大丈夫かもと考えトライアルの申し出をしました。
繁殖犬からネグレクトの環境へ

迎え入れたワンちゃんはなぎと同犬種トイプードルで性別も同じ女の子。年齢は推定3~4歳。前回のマルチーズはなぎとサイズ差がかなりあったので今回は大きさも性別も年齢も似た子にしました。
このワンちゃんはもともと繁殖犬だったそうです。劣悪ブリーダーから引き取り屋?の夫婦のもとへ。散歩にもトリミングに連れて行ってもらえず、保護されたときは毛玉だらけだったとプロフィールに書かれていました。
引き取り屋の夫が亡くなると妻は「保健所に持っていくとお金がかかる。だから遺棄するしかない。」と近所の人に話し、近所の人からレスキューの連絡が入ったそうです。
可愛そうですがこんな話は山ほど聞くので驚きはしません。ご飯を食べさせてくれた(常時置きっぱなし)だけでも…と思うしかありません。
人間不信

そんな状況下だったので、極度の人間不信です。家の中でも人間がいると動かない(動けない)。目を離すと机の下や椅子の下に隠れてこの状態です。
最初の3日間くらいはクレートから出ず、ご飯もトイレもしませんでした。引き取り屋では人間と同じ生活をしていたはずなのにこんなに人間不信だなんて…怒鳴られたりしていたのかな?何をされていたのか気になります。
が、それはすべて過去。私達が考えなければいけないのは現在、未来のことです。
保護犬の様子(経過)

初日~2日目はほぼクレートから出ず。ご飯も食べない、トイレもしないので心配になりました。この子の預かりをしてくれていた方に連絡すると「うちでは1週間くらいクレートから出ませんでした!」とのこと。こちらも気長に待ってみることに…。
久々にカメラを設置。夜の様子を見てみると部屋を自由に散策していました。やはり人間がいると動きづらい感じです。
3日目は2階に散策。ベッドの下に隠れていました。クレート、リビングのテーブル下の他に隠れ場所を見つけたと知ると就寝時私たちと一緒に寝るように…。1階で一人で寝るのは寂しいのか…なぎがいないと不安なのか。

1週間後保護団体へトライアル終了の連絡をいれました。正式に譲渡です。連絡を入れたその日に役所へ犬の届け出を済ませました。
現在3週間が経過しましたが、まだまだ人には慣れません。それでも手からご飯を食べてくれたりご飯の準備をしていると「まだ?」と顔を出すようになりました。なぎとも互いに鼻をくっつけたりニオイを嗅ぎ合ったりしています。
私たちもなぎもまだ怖いようですが、毎日何かしらの小さな変化があるので楽しいです。
名前は心声(ココネ)に決定

夫が名前を決めました。名前は「心声(ココネ)」です。この子は声帯が切られており声が出ないと聞いていました。だから夫は「この子に声をあげたい」と考えていたそうです。
でも…この子は声が出ました(笑)。なぎほどの声量はありませんがちゃんとワンワンと吠えます。なぎと比べると声量は小さく、吠えも長続きしません。遠吠えをしている様子でも声は伸びません。
全く出ない訳ではなかったのでホッとしました。通称ココちゃんです。
まとめ
今回保護犬を受けるにあたり、失敗しない多頭飼いの方法をネットでかなり調べました。共通して書いてあったのは「先住犬を最優先に」です。これは絶対だそうです。なのでこれまで以上になぎとスキンシップをはかりました。
あとは保護犬を「可愛そう」だと思わない。いや、可愛そうな生い立ちなんですが可愛そう扱いは人間との距離が縮まらないそうです。至って普通に接する、これが大切なんだそうです。
最後に参考にした動画、本を載せておきます。今、保護犬を迎え入れようか迷っている方はぜひご覧ください。
北村先生の犬との接し方、考え方がめちゃくちゃ参考になりました。先生は問題のある大型犬を対象とされていますが犬と飼い主の接し方、心の通わせ方に犬の大きさは関係ないのだと気づきました。
ライブではリアルタイムで質問も受け付けてくれますよ!
本:ザ・カリスマ ドッグトレーナー シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55 [ シーザー・ミラン ]
超有名なドッグトレーナーのシーザー・ミラン。彼のトレーニングは賛否両論あるようですが『犬のおきて5か条』は犬と暮らす人みんなが忘れてはいけないことだと思います。
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