「ハラゴシラエして歩くのだ。」映画『かもめ食堂』のキャッチコピーです。もし映画界でゆるさをNo.1決定戦があるとすれば、まちがいなく『かもめ食堂』はベスト3に入るはずです。「この映画は見ると勇気がわく」とかではなく、心の傷に絆創膏をそっと貼ってくれるようなそんな優しい映画です。
Contents
映画かもめ食堂の魅力
舞台はフィンランドのヘルシンキ。ヘルシンキで食堂をオープンするサチエの元に集まってくる個性的な人々。サチエの食堂で繰り広げられるほんわかヒューマンドラマです。
小林聡美だけじゃない!

この映画の日本人キャストはなんと3人だけです。
- サチエ:小林聡美
- ミドリ:片桐はいり
- マサコ:もたいまさこ
さりげない言葉は人の心を温める

この映画を見て私が最初に感じたのは「人は人に頼りそして人と生きていく」ということでした。淡々とストーリーが進んでいく中でそう感じたセリフがいくつかあります。中でも印象的だったのは、かもめ食堂が出来る前のオーナー(コーヒーショップ)がサチエに伝えた一言でした。
「コーヒーは自分で入れるより、人に入れてもらう方がうまいんだ。」
それまで自分の考えをしっかり持ち他人に何を言われようともけしてブレなかったサチエがオーナーのその一言でふと何かを考える表情に…。サチエの中の「何か」がストンと落ちた、そんな気がしました。
(オーナーからおまじないの言葉を教えてもらうサチエ)
調理シーンは映画の醍醐味

かもめ食堂は、調理&料理シーンも見ごたえありです。この映画を見たあとは料理の苦手な方でも料理がしたくなると思います。小林聡美さんの手慣れた調理、食堂の風景、でき上がった料理の数々…目でも楽しめる映画でした。
オリジナルのシナモンロール
サチエがシナモンロールを作るシーンがあります。シナモンロールの香りが見ているこちら側にまで届きそうなくらい惹きつけられました。






フィンランド人にも受け入れられるメニューは日本の定番
かもめ食堂では日本の定番メニューが並びます。例えば鮭の塩焼きもそう。

生姜焼きも日本では定番メニューです。

そしてからあげ。

カリッと揚がったとんかつ。

手際の良いサチエ。

そして、かもめ食堂一押しメニューがおにぎりです。おにぎりは「うめ」「おかか」「鮭」3種類のみ。ミドリから種類をもっと増やさないかと提案されるも、この3種類のおにぎりはサチエにとってかけがえのない思い出深いものでした。

こうしていろんな人たちと出会うことにより不思議とお客さんも増え、最初は閑古鳥のないていたかもめ食堂もついに満席となります。
忙しくなるサチエ。



幸せをかみしめるサチエ。大好きなシーンの一つです。

かわいいファブリックにも注目

舞台が北欧というだけあり、ファッション・調理道具・インテリアなど参考にしたいものがたくさん登場しました。このエプロンが欲しくて探しましたが、結局メーカーすら分からずでした。

イッタラの食器もたくさん登場しました。
iittala ( イッタラ ) Origo ( オリゴ ) デザート ボウル 250ml / ベージュ 【 正規販売店 】.
まとめ
かもめ食堂は2006年に公開されましたが今みても全く色褪せない素晴らしい映画です。映画は見る年齢によって感情もガラリと変わります。それが醍醐味でもあり、映画に終わりがない理由かもしれません。
一度見たら終わりという映画ももちろんありますが、何年経とうが色あせない「人の気持ち」を上手に表現した「かもめ食堂」。まだご覧になっていない方、一度手にとって見てみませんか?
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